鞭打苦行のThrasher

翻訳者/ライター/最底辺労働者、待兼音二郎のブログであります

バイク並みの身軽さと、自動車並みの安心感! “三輪”は超小型車ジャンルに風穴をあけるか?

地方では大人一人にクルマ一台が必要なのが実情です。しかし農家のように広い家ばかりでもなく、2台目、3台目の駐車スペースと維持費が悩ましい問題となっています。東京と地方の格差をもたらしている要因のひとつに、この2台目、3台目にかかる費用の問題もあるのではないでしょうか?

ただ、首都圏の僻地出身者として地方の人は根性がなさ過ぎるという思いもあります。あちらの人たちが頑張って、あるいは当然のこととして自転車でこなしている用事にこちらの人たちは平気でクルマに乗っていきますから。

軽自動車はたしかにすばらしいですが、一家で3台目、4台目なら別に4人乗りでなくてもいいのでは? そのように意識を変えれば他の選択肢もあるのでは、と思っていました。

バイクはさすがに一般の方には論外でしょうから、二輪と四輪の中間の三輪という形態に着目しました。

三輪というと昭和の大昔のオート三輪が浮かびますが、前一輪+後二輪のあの形状は遠心力に弱く、横転しやすいという欠点があります。「トライク」というバイクとオープンカーの中間のような車両をたまに街で見かけますが、バイクと違って旋回時に車体を傾けられないため、同じ弱点をかかえています(ホンダ・ジャイロなどバンクするタイプは別として)。

しかし現在では前二輪+後一輪の「逆トライク」と呼ばれるスタイルがあります。バイクのようにバンクするものとしないものがありますが、前者はバイクの前輪がふたつになったようなものですから、きわめて高い旋回制動性能があります。

全幅870mmとバイクなみの車格でありながらクルマのように自立し、ハンドルで運転できるトヨタ「i-ROAD」
停止時に自立はしないものの125ccスクーターの軽快さに秀逸なコーナーリンク性能を加味して人気の高いヤマハ「トリシティ」
全天候型200cc三輪スクーターであるアディバ「AD tre」
200ccで高速にも乗れ、普通免許で運転できるので手の届くオープンカーとして使える「AD Spider」

などの車両を取り上げて記事にしました。
免許制度の壁には言及しました。しかし文字数の制約で、トライクの問題点などにはまったく言及できませんでしたが……。

車?バイク?注目される「三輪」モデルとは何か