鞭打苦行のThrasher

翻訳者/ライター/最底辺労働者、待兼音二郎のブログであります

今昔物語集

今昔物語集 巻七第五話「二人の僧の明暗を分けた修行のあり方」が掲載されました

自分は今昔物語集 現代語訳プロジェクトに参加しており、目下、震旦(中国)篇の巻七を担当しております。 その第五話が掲載されました。極楽往生は仏教修行者たちに共通する願いですが、念仏と『大般若経』の書写、どちらに軍配が上がるのか、というお話し…

前世が牛だったから超一流の人間にはなれないという説話から、現代人の我々は何を読み取るべきなのか?

最底辺労働者は「今昔物語集 現代語訳」プロジェクトに参加しています。ずいぶん間が空いてしまいましたが、震旦(中国)篇の巻七第四話が本日掲載になりました。 題して「神童が前世を知る話」。齢10歳にして『大般若経』二百巻をそらんじる神童が中国にい…

『今昔物語集』震旦部巻七第二話、書経の功徳が閻魔大王を感服させたお話の現代語訳が公開されました

著述家の草野真一さんが立ち上げた『今昔物語集』現代語訳プロジェクトに参加しています。『今昔物語集』は天竺部・震旦部・本朝部の三つに分かれています。インド・中国・日本ということです。このうち本朝部は人気が高くて現代語訳もいろいろとあるのです…

『今昔物語集』震旦部巻七第一話、玄奘三蔵をめぐる奇瑞譚の現代語訳が公開されました

『今昔物語集』の本朝部は芥川龍之介の諸作品の元ネタとしても有名ですし、倉橋由美子『大人のための残酷童話』など、幅広い現代作品に採り入れられています。そして現代語訳も幾つもあり……というか、『今昔物語集』の名で出版されている本の多くは本朝世俗…