鞭打苦行のThrasher

翻訳者/ライター/最底辺労働者、待兼音二郎のブログであります

「毒舌バービー、トミ・ラーレンはどこへ行く」などの翻訳記事が、GQ Japan 2017年9月号に掲載されました

 昨日発売のGQ Japan最新号には、「10トップ ワールドニュース」と題して、コンデナスト社の海外雑誌の数々から10本の選りすぐりのストーリーの翻訳記事が掲載されています。

 自分が担当したのはまず、「毒舌バービー、トミ・ラーレンはどこへ行く」という記事です。現在24歳のバリバリの右派の論客。ところが写真うつりはまるっきりバービー人形というところが受けているTomi Lahrenを紹介する記事です。バリバリの右派の女性論客というと、日本では櫻井よしこさんの立ち位置になりますが、大学を出たばかりの若い女性がニュースキャスターに抜擢されて番組内で遠慮会釈のない毒舌を披露というあたりにアメリカという国の懐の広さを感じます。日本なら散々に叩かれて潰されて終わりでしょうから。
 このトミ・ラーレンという人は妊娠中絶容認発言が局オーナーの逆鱗に触れてクビになってしまったのですが、それにもめげずに前に進みつづけているところにもバイタリティを感じます。

 それ以外に、昨年7月に南仏のニースで起きた暴走トラックのテロ事件と、齢80歳の中国“最帅爷爷”的老人――中国一ホットなおじいちゃん――王徳順氏についての記事の3本を自分が担当しました。

 こうした雑誌の翻訳記事は紙幅の制約のために原文を大幅に削って縮めねばならないことが多く、文字数との戦いになるのですが、冒頭の「リチャード・ブランソンの宇宙旅行にかける夢」などはおそらく自分以上に大幅に削っていながら読み応えがあり、多いに参考になりました。自分ももっともっと頑張らねばと思います。