鞭打苦行のThrasher

翻訳者/ライター/最底辺労働者、待兼音二郎のブログであります

スクールカーストについての記事が、『トーキングヘッズ叢書 No.71』に掲載されています

『トーキングヘッズ叢書 No.71』の特集は「私の、内なる戦い “生きにくさ”からの表現」。ようやく読了できましたので、掲載報告をば。

前号No.70の「母性と、その魔性」もそうでしが、今回も難題でした。書き手がいかにそのテーマを自分のなかに取り込んで、身体性をもった記事に仕立てられるか。そのあたりに鍵があるように感じました。

その意味で、死体写真家・釣崎清隆氏の「グレンフェル・タワー火災考」はその濃厚な文体とも相まって圧巻のインパクトがありました。また、日原雄一氏の「世界から、自分からの闘争術」も、軽妙な文体のなかに強い身体性が息づいていて、とても参考になりました。

自分は、「すべてはスクールカーストから始まった」という記事を寄稿したのですが、書籍の引用に頼る部分が多くて、身体性という点で弱くなってしまったと反省しております。もっともっと精進せねば。

ほかに、松本寛大さんの「石塚桜子 一筆一筆に感じられる、祈りのような叫び」や、岡和田晃さんの連載「ロック・ミュージックのRPG文化」などレギュラー陣の筆も冴え、書評欄もいつものように充実しております!

以上、最底辺労働者は間もなく早出で出勤します。