鞭打苦行のThrasher

翻訳者/ライター/最底辺労働者、待兼音二郎のブログであります

戦鎚傭兵団の中世“非”幻想事典第28回がRole&Roll Vol.131に掲載されています

 フィクションの鏡を踏みまたいで現実中世の風俗や文化を紹介する連載。その第28回が、R&R誌最新号に掲載されました。
 今回は岡和田晃さんの筆で、テーマはケルトの戦士です。

 3メートルほどもある巨大なラッパを吹き鳴らし、二輪戦車で戦場を走り回って敵を攪乱し、上半身裸(ときには全裸!)で刺青をひけらかしたなりで剣を振り回す……となると、イメージはマッドマックスに限りなく近いじゃないですか!

 そのイメージを読者の眼前にありありと浮き上がらせるのが岡和田さんの筆の巧みさです。冒頭掛け合いも雰囲気たっぷりで、たちまち引き込まれてしまいます。

 この連載は見開き2ページと紙幅の制約が大きく、その割に資料の調査にかなりの労力を取られるのですが、その結果やってしまいがちなので、風呂敷を広げすぎてうまくたためず、ぎゅうぎゅう詰めの印象になってしまうことです。自分の担当回は、毎回これのくり返しです。
 ところが岡和田さんの担当回ではそうした窮屈さがみじんもなく、のびのびと書かれている印象を毎回受けます。これが書き手の実力なのだと感服することしきりです。

 そして今回も、見田航介さんのイラストが美麗で資料性も高く、目を惹きます。
 マイナーな雑誌ですが、ぜひ!

 それはそうと、マッドマックス最新作を今ごろになって観ようと思ったのですが、近くではもうどこでも上映していない(泪)。
 東京ならやっているところがあったりするのかな〜観たいな〜。

Role&Roll Vol.131

Role&Roll Vol.131