EP新リプレイ「地球降下作戦」第四回がRole&Roll Vol.130に掲載されています
近未来SF-TRPG『エクリプス・フェイズ』の新リプレイ、朱鷺田祐介さんによる連載第三回が、R&R誌最新号に掲載されています。
お馴染みのキャラ“タイタンの探検家”アルビン・ダルベーリがワームホールをくぐった探検先でとつじょ現れた回転ノコギリに斬首され、彼の大脳皮質記録装置に記録された「Subway NY」という謎の言葉から、本来ワームホールが存在しないはずの地球上にホールがある可能性が示唆されました。
10年前におきたTITANSの暴走による“大破壊”で地球は壊滅、現在はTITANSの戦闘機械が徘徊する地獄のような場所となっているのですが、そこにトランスヒューマンの生存者を名乗るジョージ・アダム・スミスなる人物から救援依頼が届きます。「世界の秘密を変えるエイリアンの秘密を手に入れた。それが欲しければ、私たちを救え」と。
そこで表向きは地球奪還派との共同作戦として、その裏にワームホールの所在確認という密命を帯びて、秘密組織ファイアウォールのエージェントたちは戦艦や空母を列ねての地球奪還作戦に参加することになりました。
ニューヨークのマンハッタン島に降下して、橋頭堡を確立するまでが前回までの流れです。
チャイニーズマフィア「三合会」の大物・劉大人がかつて家族で経営していたクリーニング店に踏み込むと、漫画『うずまき』やクトゥルフのショゴスを思わせるらせん状の肉の花……というか、何かのなれの果てに一行は出くわしたのでした。
今回はその続きからなのですが、ホラー体験でSANチェック失敗の連鎖、という流れがキモの回となっています。
『エクリプス・フェイズ』の副題は、「恐怖と陰謀劇のRPG」。恐怖体験でキャラクターが固まって無力化するさまを描きだすこともまた、この作品の大きな眼目なのです。
さて蚊取り線香のような渦巻き状の肉の花の正体は、TITANSが放ったナノスウォームによる変異のなれの果て。それに近づいたアルビンがどこからかトラップ的な攻撃を受け、埃の塊のようなものを全身に浴びます。それによる感染を免れるためのテストのロールが、あろうことか、88で決定的失敗に! アルビンはおぞましい姿となり、今回のシナリオで二度目の死を迎えます。
それで本人が精神に大きな傷を負うのはもちろん、目撃していた仲間たちもSANチェックのようなものを要求され、失敗した一部のメンバーが無力化します。
そしてさらに冒険が進み、さらなるSANチェック失敗の連鎖が巻き起こるのですが、それは次回をお楽しみに……。
とにかく、戦闘中のSANチェックの失敗がどんな状況を引き起こすのがよくわかる記述となっていますので、今回のお話はとても参考になるかと思います。さすがは朱鷺田さんですね。
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