鞭打苦行のThrasher

翻訳者/ライター/最底辺労働者、待兼音二郎のブログであります

軍事関係の翻訳記事2本がGQ Japanに掲載されました

 GQ Japan2014年12月号の付録は「Most Stylish Man Search 2014」というもので、日本一の洒落男を探せという趣旨の読者参加イベントのようすがドキュメンタリー風にまとめられています。みなさん、おしゃれですね〜。

 それはそうと翻訳記事2本が掲載されております。米軍での男性兵士のレイプ被害を扱った記事と、この夏に進水式の行われた英国海軍史上最大の軍艦HMSクイーン・エリザベスの建造現場探訪記です。
 男性兵士のレイプ被害の方はなかなかショッキングです。もちろん女性の方がはるかに被害には遭いやすいのですが、軍隊は基本的に男所帯なので、人数では男性の被害者の方が多く、米軍全体で1日に38人というペースで被害が発生しているそうです。被害者は誰にも言えないままで心を病み、加害者は罰せられないままという構図があります。
 映画『フルメタル・ジャケット』のハートマン軍曹による新兵たちへのしごきの場面は衝撃的でしたが、新兵の中に太っちょで要領の悪い青年がひとりいて、夜ベッドで寝ているところに、同室の新兵たちがタオルを結んで瘤にしたものを次々に彼の顔に叩きつけるというシーンがありましたが、現実にはああいう場面の多くで男性兵士による男性への輪姦が発生しているものと考えた方がよさそうです……。
 HMSクイーン・エリザベスは、排水量65000トンの最新鋭航空母艦です。こちらは軍事オタク風味にあふれた原文で、自分も血が騒ぎました。『レーダー作戦ゲーム』とかたまらん……という感じなのですが、意外と空母の歴史や近い将来に陳腐化する可能性などについても書かれていて、短いながらによくまとまっています。

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