鞭打苦行のThrasher

翻訳者/ライター/最底辺労働者、待兼音二郎のブログであります

顔見知りのママ同士の共助の輪をネットで広げた「子育てシェア」の紹介記事がダイヤモンド・オンラインに掲載されています

ベビーシッターのマッチングサイトを介して預けられた2歳男児が死亡するあの痛ましい事件が起きて以来、託児行為への注目が高まっています。

意見や批判はさまざまにあるにせよ、母親ひとりが四六時中子どもにつきっきりでいることに無理があることは事実。幼稚園や保育園はそのためのすばらしいインフラですが、夜間など通常の時間外の託児ニーズにはなかなか対応しきれていません。トワイライトステイなどの公的支援制度もあるにはありますが、やはりこちらも不充分です。

そうした隙間を埋め合わせるサービスとして、株式会社AsMamaが提供する「子育てシェア」を紹介する記事を書きました。公開から1週間ほどが経ってしまいましたが、好評のようで、「いいね!」が350件を超えています。

地域のママ同士がSNSで連携 ワンコインで頼り合える「子育てシェア」

同社の起ち上げの経緯などについて、社長の甲田恵子さんのブログ記事に詳しく書かれてますので、ぜひご覧ください。個人間で子供を預ける場合には個人賠償責任保険が使えるのに、企業が間に立つとなるとどの保険会社も門前払いのような邪険な対応で……というあたりの苦労話を拝読すると、ほんとうにこの国には子育てを支援しようとする気持ちが根本的に欠けているんじゃないかと考えさせられます。

また、同社はあの事件を受けて3月25日に緊急討論会を開催してもいます。それについては日経DUALの「自分が預かり死亡事件の母親になるかどうかは紙一重」という記事に詳しく書かれていますので、よろしければご覧ください。

なお、自分の記事内でも言及させていただきましたが、病児保育・小規模保育を行うNPO「フローレンス」代表理事駒崎弘樹さんが「ベビーシッター宅での2歳児死亡事件についての解説」という記事で現状の問題点や提言をまとめておられますので、こちらも併せてご覧ください。

あの事件以来、ベビーシッターのマッチングサイトを全否定するような風潮ができてしまいましたが、それに頼らねばならない人もいるわけで、すべてを悪と決めつけるのはどうかと思います。

たとえば、CRADLEというサービスのサイトには「ベビーシッター事件を受けまして」というタイトルで、代表の森川さんの思いが綴られています。こちらも参考になることと思います。