鞭打苦行のThrasher

翻訳者/ライター/最底辺労働者、待兼音二郎のブログであります

Role&Roll Vol.93に『エクリプス・フェイズ』体験版続編シナリオ「仮装巡洋艦ラストホープ」が掲載されました

 同誌Vol92には日本語版翻訳監修者・朱鷺田祐介さんの手になる体験版が掲載されたわけですが、そのシナリオ「ヘリオンズ・エッグ」から続けてプレイできる続編が今回掲載されました。
 前作で金星の危機を救ったPCたちが今回赴くのは、デブリ(宇宙廃棄物)がただよい周回する地球低軌道。そこに骸をさらす仮装巡洋艦ラストホープがテロ組織に占拠されました。敵の狙いは巡洋艦の超大型レールガン。大破して10年来眠ったままの巡洋艦が再起動され、その主砲が放たれる前に敵を阻止せよ!との命を受けて、一行は仮装巡洋艦の残骸に乗り込みます。

 このシナリオのギミックは、敵がPCたち自身のコピーということ。
 PCたちのアルファ・フォーク(第一分岐体)が敵につかまって記憶を改ざんされ、敵に操られているわけです。
 エゴ(魂)がデータ化されてコピー可能になった『エクリプス・フェイズ』の設定では確かにありうることですが、自分自身と戦うというのがすごいですね。
 交渉シーンでボケとツッコミを自分とフォークで演じるとか、戦闘シーンで敵の裏をかいたつもりが相手も自分なのでそのやり口は読まれていたとか、いろいろ演出を考えてしまいます。まあやり過ぎは失敗の元ですが。

 ちなみの今回の「仮装巡洋艦ラストホープ」も前回のサンプルPCを引き続き使う(ただし、「初期クレジット」「インプラント」「装備」の要素が追加されている)ので、Vol92がないとプレイはちと難しいかと思います。

Role&Roll Vol.93

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