SF Prologue Waveで『エクリプス・フェイズ』のシェアード・ワールド小説企画の第二弾が公開されました
SF Prologue Waveは、日本SF作家クラブ公認ネットマガジンで、実績あるプロ作家によるショートショートやコラムが月二回ペースの更新でアップされ、無料で読むことができます。
その晴れ舞台で、2012年6月5日の前回更新から『エクリプス・フェイズ』(Eclipse Phase、以下EP)企画がスタートしたわけですが、6月20日の更新でさらなる作品群が公開されました。
今回の掲載分は以下となります。
- 1)「マーズ・サイクラーの帰還」朱鷺田祐介
- 2)「黄泉の縁を巡る 2」片理誠(画・小珠泰之介)
- 3)「ザイオン・イン・アン・オクトモーフ Part 1」伊野隆之
- 4)「衛星タイタンのある朝」蔵原大,齋藤路恵
- 5)「DOG TALE 犬の話」仲知喜,蔵原大
- 6)「月刊アナログゲーム情報誌「Role & Roll」Vol.88〜91連載「『エクリプス・フェイズ』リプレイ 金星の人狼 ―Garou in the Venus―」岡和田晃
まず2)は、前回の続きとなる宇宙冒険ものの連載第二回です。
次に3)は、『樹環惑星 ―ダイビング・オパリア―』(徳間書店)で第11回日本SF新人賞を受賞した伊野隆之さんの手になる、知性化蛸の物語です。EP世界観の象徴ともいえる蛸キャラクターをプロ小説家がどう描くのか、それは読んでのお楽しみです。この作品もけっこう分量のある短編なので、分載となります。
そして1)は、日本語版翻訳監修者・朱鷺田祐介さんの手になる短編で、巨大な宇宙船が舞台となります。ワープ航法のないEPの世界ではデータ化した魂(エゴ)のみを遠い星に飛ばして現地で義体(モーフ)を調達するという移動手段が一般化しているわけですが、貧乏人にはそんな贅沢な旅などできるはずもなく、昔ながらに大所帯の船でちんたら行くしかないわけであります。
4)と5)は、2011年6月に限定発行されたファンジン『Eclipse Phase Introduction Book for 2011 Japanese』に掲載された作品を改稿の上でカラーPDF家した作品です。
最後に6)は、TRPG専門誌〈Role&Roll〉で朱鷺田祐介さんが連載しているリプレイ記事を、岡和田晃さんがわかりやすく紹介したものです。
SF Prologue WaveでのEP企画は次回更新以降もまだまだ続きます。どうぞお楽しみに。