鞭打苦行のThrasher

翻訳者/ライター/最底辺労働者、待兼音二郎のブログであります

SF Prologue Waveで『エクリプス・フェイズ』のシェアード・ワールド小説企画が始動しました

 SF Prologue Waveは、日本SF作家クラブ公認ネットマガジンで、実績あるプロ作家によるショートショートやコラムが月二回ペースの更新でアップされ、無料で読むことができます。
 そして今回、その晴れ舞台で表題の企画がスタートしました!

 今回の掲載分は以下となります。

 朱鷺田さんや岡和田さんはTRPG業界では知らぬ人のない存在ですが、片理誠さんはエピック・ファンタジー『屍竜戦記』シリーズ(徳間書店)や本格SF『エンドレス・ガーデン』(早川書房)などで知られるプロ作家で、今回の作品はスペースオペラの雰囲気たっぷりな宇宙冒険ものです。そこそこ分量のある短編ですので、今回掲載分は冒頭から途中までで、続きは連載ということになります。

 自分も、QuickStart Rulesの世界観部分の翻訳「特異点への突入」を担当しました。2011年6月に限定発行されたファンジン『Eclipse Phase Introduction Book for 2011 Japanese』掲載部分に、電子メールという体裁でファイアウォールの設定を紹介する部分を追加したものです。
 シェアード・ワールド小説群のベースとなる公式の世界観設定を知る上で役立ちますし、翻訳チームの品質サンプルを兼ねるものだと自負しておりますので、ぜひご一読いただければ幸いです。ちなみに全面改訳しておりますので、前述のファンジンをお持ちの方も再読なさる際にはこちらをダウンロードしていただければ幸いです。
 なお、掲載にあたっては知人の八重樫尚史さんにレイアウトしていただき、たいへん美しいPDFファイルに仕上がりました。原書の雰囲気そのままです。この場をお借りして八重樫さんと、この企画の立ちあげと運営にご尽力なさっている岡和田さんに感謝いたします。
 QuickStart Rulesの英語版も無料でダウンロードできますので、よろしければ読み比べてくださいませ。

 この企画にはまだまだ作品がラインナップされていまして、今後順次掲載されていく予定です。ゲーム界だけでなくプロのSF作家も参加しての企画で、『エクリプス・フェイズ』が今後どう広がりを見せていくのかが楽しみです!
 基本ルールブックの翻訳もがんばります!