鞭打苦行のThrasher

翻訳者/ライター/最底辺労働者、待兼音二郎のブログであります

Web記事の有料課金の試みについての記事が、ダイヤモンド・オンラインに掲載されました

 新聞の購読料は月4000円ほど(朝刊のみなら3000円程度)、雑誌は500円から1000円ちょっとくらいまででしょうか。紙媒体が有料であることに疑問を抱く人はまずいないと思います。

 ところがネットは無料が常識。そこでやむなく新聞や雑誌は紙版記事のWeb転載の多くを無料で公開しています。そして紙媒体に関わっている者の実感として言わせてもらえば、紙とWebでは反響の大きさが別次元。指先ひとつでSNSでシェアできてしまうWeb記事と違って、紙版記事をどんな人がどう読んでくれているのかはなかなか伝わってこないのです。

 しかし、無料Web記事からメディアが得られるのは基本的に広告収入のみ。このまま無料公開の大盤振る舞いを続ける限り、その先に待ち受けるのは確実な破綻。とはいえ、無料に慣れきった人々にどうすればお金を払ってもらえるのか……ということについて記事にしました。

 メディアへの取材はことごとく断られ、かなりの難産となりました。

 書き手が無名、タイトルも引きが弱いという地味の極みの記事となり、掲載元のダイヤモンド・オンラインでのいいねは2日目で24件と最低レベル。

 ところが、NewsPicksやTwitterでは詳細なコメントが複数寄せられていて、ツボにはまった方にはお読みいただけているようです。

 う〜ん、これこそ魅力が最低の書き手「待兼音二郎」が目指すべき方向性かもしれません。地味の極みだけれど食べればおいしいという。その昔、TACTICS誌に「Wargamerを地道にやるぜ」という連載がありましたが、それをふと思い出しました。

Web記事有料化に秋田の地方紙が挑戦、勝算はどこにあるか

NewsPicksへの転載