鞭打苦行のThrasher

翻訳者/ライター/最底辺労働者、待兼音二郎のブログであります

『エクリプス・フェイズ』マンツーマン入門ミッション「金星蟹工船――ある鉱山労働者の死」が、Role&Roll Vol.153に掲載されました

R&R誌最新号の『エクリプス・フェイズ』(EP)記事は自分の担当です。
「金星蟹工船――ある鉱山労働者の死」という入門用ミッションが掲載されています。

これはEPの入門者がマスターからマンツーマンで手ほどきを受けることを想定したミッションです。
同様の目的のミッションにR&R Vol.145掲載の1人用入門ミッション「女博士エヴァ・イオネスコの受難」があり、そちらは戦闘ルールの習得を目的としたものでした。

今回の習得目標は、死と復活の処理。EPの世界では人間の精神がデジタルデータ化され、コピーや義体乗り換えができることが特徴ですが、最終バックアップから死後の再生までにはかならずタイムラグが生じます。そのタイムラグを最小にして記憶の空白をできるだけ減らすというのはゲーム上重要なことであり、そのため今回のテーマとしました。

前回の1人用入門ミッションではゲームブック方式を採ったのですが、どうしてもパラグラフが紙幅を食うので4ページの記事では無理があります。そこで今回はGMとプレイヤーの一対一方式としました。大昔にHJから出ていた「007」のTRPGがその方式だったと記憶しています。

しかし慣れないことに挑んだせいで初稿はボロボロで、ボツになりかけたのですが、朱鷺田祐介さんと岡和田晃さんの多大なご尽力のおかげでこうして世に出すことができました。編集部にもたいへんお手数をかけ、また詳細なチェックもいただき、ただただ感謝しております。

Role&Roll Vol.153

Role&Roll Vol.153