鞭打苦行のThrasher

翻訳者/ライター/最底辺労働者、待兼音二郎のブログであります

Role&Roll Vol.109に「戦鎚傭兵団の中世“非”幻想事典」第17回が掲載されました

 フィクションの鏡を踏み跨ぎ、現実中世の風俗や文化を紹介する連載記事、その第17回が、発売済みのRole&Roll誌109号に掲載されています。
 今回は「皇帝vs教皇――権力の二重構造はなぜ成立したの?」というタイトルで、神聖ローマ皇帝ローマ教皇について、自分の筆で書き綴っています。
 日本の戦国時代の石山本願寺はそれ自体がかなり強力な軍事勢力であったわけですが、元来軍事勢力ではないローマ・カトリック教会がどうしてあれほど強い影響力を持ったのか、という疑問を出発点に書いたのですが、テーマの大きさに対して紙幅がまったく足りませんでした。
 見田さんのすばらしいイラストに助けられて、本文が言い足りていない部分が補完されています。
 文章を書くということは切り口をいかに工夫するかでもあり、そのあたりで岡和田さんの鮮やかさに比べて自分の未熟さを痛感するばかりです。

Role&Roll Vol.109

Role&Roll Vol.109