鞭打苦行のThrasher

翻訳者/ライター/最底辺労働者、待兼音二郎のブログであります

ビン・ラディン急襲作戦をめぐる翻訳記事がGQ Japanに掲載されました

 第85回米アカデミー賞では在イラン米大使館人質事件でのCIA特殊部隊の活躍を描いた『アルゴ』が作品賞、脚色賞、編集賞に輝きましたが、パキスタン国内に潜伏するオサマ・ビン・ラディンの居場所をつきとめて2011年5月の急襲作戦へと導いたCIAの女性分析官を主人公とする『ゼロ・ダーク・サーティ』もノミネートされ、本名と目されていました(同作品は音響編集賞を受賞)。

 そのように映画はCIAの女性担当者に焦点を当てたわけですが、ビン・ラディンの隠れ家と目された三階建ての豪邸にほんとうに本人がいるのかを確かめるために狩り出されたパキスタン人医師がいました。
 そのシャキル・アフリディ医師は襲撃作戦の後でパキスタン当局に拘束され、33年の懲役刑が言い渡されて今は塀の中にいるわけなのですが、彼がどこまでアメリカに貢献したのか? ビン・ラディンの血族のDNAサンプル採取に成功し、それが大統領の最終決断に間に合ったのか? といったあたりをつづった記事です。

 元記事の筆者がこの記事の取材活動についてをテレビ番組で語った動画がありますので、以下に貼りつけておきます。
http://www.youtube.com/watch?v=J30oRhjm5nU

 ちなみに日本語版は元記事の半分くらいの抄訳になっています。贅肉を削って骨組みの部分は残したつもりですが、ちとキツキツかなあとは思います。まあよろしければお読み下さい。

 さてアカデミー賞に話は戻りますが、作品賞などを受賞した『アルゴ』の監督ベン・アフレックはGQ Japan4月号のカバーストーリーになっています。
 表紙写真もずはりアフレックですので、映画好きな方はぜひ書店で手に取ってみてみてください。カバーストーリーには彼へのインタビューをもとにした翻訳記事が掲載されています。