『ケイオス・イン・ジ・オールドワールド』のFAQを抄訳しました
表題ですが、『ケイオス・イン・ジ・オールドワールド』(以下、CitOWと略)の版元サイトに掲載されているFAQをこのたび抄訳しました。先日HJ社に提出したので、年内にサイトに掲載されるとよいのですが、年末ギリギリですので、年明けになってしまうかも知れません。
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※09/12/29追記
公式サイトにアップされました。
また、革脚絆さんがmixi日記でより簡潔にまとめておられます。
こちらも合わせてご覧下さい。
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このFAQでスラーネッシュのダイヤル進行条件が変更され、プレイバランスに大きな影響がでると思われますので、一足先にこちらで紹介します。
また、ルール規定があいまいなために、混乱を招きかねないと思われる点がいくつかあり、それらの明確化も試みます。
■FAQ掲載の重要な変更
○○スラーネッシュのダイヤル進行条件
FAQの回答により、スラーネッシュのダイヤル進行条件が、「貴族トークンまたは英雄トークンが存在する地域に汚染トークンを1枚以上配置するごとに」から、「2枚以上」に変更されました。
現行のルールでは、ナーグルとティーンチのダイヤル進行条件が汚染トークン「2枚以上」であるのに対してスラーネッシュは「1枚以上」だったためかなり有利で、脅威ダイヤルを回しきってのサドンデス勝ちが狙いやすい状況となっていました。
それがナーグルやティーンチと同条件に改められたわけですが、これにはちょっとした経緯があります。
実は英語版ルールブックでは、ダイヤル進行条件の例としてスラーネッシュの例があげられ、そこでは“Place 2+ corruption tokens in the same region.”と記されており、邪神シートの“one or more corruption tokens in a region...”という記述と矛盾していました。
日本語版翻訳チームでは訳出中にこの矛盾に気づき、版元に確認したところ、「その例をそっくりティーンチと入れ替えるように」との回答を得ました。
そのため、日本語版ルール23頁冒頭の例は、英語版と違ってティーンチのものとなっており、スラーネッシュのダイヤル進行条件としては、邪神カードの記述しか情報がないこととなりました。
その点で海外とは状況が異なることをお伝えしておきます。
いずれにせよ、このFAQ回答によってスラーネッシュの突出した有利さが改められたわけで、ゲームバランスも改善されたのではないかと思います。
■明確化
○○ダイヤル進行条件の明確化
スラーネッシュのダイヤル進行条件変更を機に、ティーンチ、スラーネッシュの各条件について明確化を試みます。
現状の邪神シートの記述ですと、たとえばティーンチがある国に汚染トークンを4個配置した場合、「2個以上」という条件を二重に満たしたのでダイヤル進行トークンが2個得られる、という解釈ができないこともない状態でした。
ナーグルの邪神シートの記述に合わせていれば誤解はなかったのですが、原文通りに直訳したために表現が不統一になってしまいました。今思えば、日本語版では思い切って記述を統一しておいた方がユーザーフレンドリーでした。次回以降の教訓にしたいと思います。
ちなみに、ナーグルについてはすでに別件のエラッタが発表されておりますが、いい機会ですので、ここでティーンチとスラーネッシュの条件の明確化と合わせて列挙します。
○ナーグル(※エラッタ発表済み)
ダイヤル進行条件:あるフェイズ中に、君が汚染トークンを2個以上配置した“人口集中”の地域が1つあるごとに、ダイヤル進行カウンター1個をダイヤルの上に置く。
○ティーンチ
ダイヤル進行条件:あるフェイズ中に、君が汚染トークンを2個以上配置した、魔力のシンボルかワープストーン・トークンのいずれか、ないし両方が合わせて2個以上存在する地域が1つあるごとに、ダイヤル進行カウンター1個をダイヤルの上に置く。
○スラーネッシュ
ダイヤル進行条件:あるフェイズ中に、君が汚染トークンを2個以上配置した、貴族トークンか英雄トークンが存在する地域が1つあるごとに、ダイヤル進行カウンター1個をダイヤルの上に置く。
ちなみに「あるフェイズ中に」(原文:in the same phase)という表現にもあいまいさがありますね。FAQのスラーネッシュについての回答では、「混沌汚染フェィズに」と明確に書かれていたので、今後それがオフィシャルの解釈になるのかもしれません。ただ、混戦汚染フェイズの通常の手順とは別に、カードの効果で汚染トークンが配置されることもあるので、それも加算するのか、ノーカウントになるのかという疑問はあります。必要なら、改めて版元確認しようと思います。
○○フィギュアを盤上で移動させる場合について
これは恥ずかしながら、盤上移動の場合は1地域しか移動できないと思い込んで訳していました。その思い込みが訳文に反映されて、わかりづらい記述になっていると思います。申し訳ありません(訳出時点ではゲームが発売前で、現物で確かめる機会がなかったこともありますが……)。
ですが、あくまで「召喚」ですので、盤上から盤上へ動かす場合でも、地域を飛び越して移動することができます。
これは版元に確認しましたので間違いありません。
たとえばコーンがノーシャに置いているディーモンを移動させる場合、ブレトニアに自分のフィギュアがすでにあるなら、ブレトニアにでも、そこに隣接するどの地域にでも当該のディーモンを移動させることができます。たとえその地域に敵フィギュアがすでに存在しようとも、飛び越す地域に敵フィギュアが存在していたとしても、これは可能です。
ルール記述のあいまいさをご指摘くださったユーザーの方、ありがとうございました。
以上、FAQの重要変更点と、あいまい記述の明確化でした。他にも、ユーザーの方からご指摘いただいたエラッタが数点あり、それもFAQと合わせてHJ社サイトに掲載の予定です。
この記事が年末年始のプレイの参考になりますように……。