溜めこんだ名刺は平均1000枚! いつ、誰がデータ化するんだ?――潜在ユーザーを立ちすくませている深い淵に、クラウド名刺管理アプリEightはどんな一石を投じたのか?
それが本来のタイトルだったのですが、掲載時に変更され、なんだかよくわからないものになってしまいました……。
キングジム社の調査によれば、営業職男性が溜めこんだ名刺は平均1173枚、ところが96%が名刺ファイルや名刺箱などアナログな手法で管理しており、そのせいか1枚の名刺を探すのに平均3.6分がかかっていました。
また、クラウド名刺管理サービスを提供するSansan株式会社の調査によれば、ビジネスパーソンのじつに86.2%が「名刺管理の必要性」を感じていながら、何らかのアプリを利用している人はわずか4.6%しかいませんでした。
Sansan社の個人向け名刺管理アプリ「Eight」は、“人力OCR”と呼ばれるしくみでほぼ100%の文字認識精度を実現し、しかも名刺が何枚あっても完全無料というたいへん便利なものです。
それほど便利なアプリがありながら利用が進まないことの背景には、溜めこんだ名刺を撮影ないしスキャンする手間があまりに膨大で、最初の一歩を踏み出すことに勇気がいるという事情がありました。
そこでSansan社が始めたのが、手軽にスキャンできる場を提供する「どこでもスキャン計画」というプロジェクトです。
いったんIT化してしまえば後は楽なのに、最初の物理的作業の負荷がIT化の妨げになっている事例は他にもあると思うので、たいへん示唆に富んだプロジェクトです。
記事のタイトルを見るとアプリ「Eight」そのものの紹介のように見えますが、アプリの紹介ならWEB記事がいくらでもあります。
今回の記事は、「どこでもスキャン計画」の紹介です。