鞭打苦行のThrasher

翻訳者/ライター/最底辺労働者、待兼音二郎のブログであります

Amazon AutoRipについての記事がダイヤモンド・オンラインに掲載されました

 Amazon AutoRipとは、AmazonのMusicStoreで購入したCDのMP3版が無料でクラウドにアップされるというサービスで、今年1月にアメリカでローンチされ、4月には対象がビニール盤レコードにまで拡大されました。なお新規購入分だけでなく、MusicStoreがオープンした1998年からの購入分もMP3化の対象になります。

 当初の目論見では、そのAmazon AutoRipを入口にPandora Radioなどの定額ストリーミングサービスを紹介し、海外における音楽ビジネスのトレンドやマネタイズ手法を日本市場に取り入れるヒントを紹介する記事にするつもりだったのですが、いったん書き上げてからAmazon AutoRipの部分がよけいに思えたので、Pandora Radioを中心に書き換えました。

 それが編集の手が入った結果、両者のちゃんぽんのような記事になりました。痛いのは、既得権を握る勢力が出る杭を打つ構図がアメリカにもあるという部分がごっそり削られてしまったこと。キャピトルレコードとの訴訟に破れた中古MP3楽曲販売サイトReDigiについても書いていたのですが……。

 まあ、ミッドウェー作戦のように方針がゆれ動いて爆弾の換装をくり返したようなものなので、今後の大きな教訓にしたいです。

 1400字程度という文字数で書けることはもとより限られているので、最初から方針と内容を絞り込むことが必要ですね。他のライターさんをお手本に、詰め込み過ぎという欠点を直していかねばと思います。

「Amazon AutoRip」が投じた一石がどんな波紋をもたらすのか――音楽聴取マーケットの地殻変動