鞭打苦行のThrasher

翻訳者/ライター/最底辺労働者、待兼音二郎のブログであります

Role&Roll Vol.101に「戦鎚傭兵団の中世“非”幻想事典」第13回が掲載されました

 フィクションの鏡を踏み跨いで現実中世の実相に迫ろうとする連載の第13回は、自分の執筆で、「中世スペイン――異教徒共存の「世界の宝飾」から異端審問の火刑場へ」という記事です。

 ファンタジー世界のモデルといえば、英仏独やフランドルなどの北西ヨーロッパが多いわけですが、それとは一風変わった歴史や文化を持つ世界を紹介したいと思い、今回はスペインに着目してみました。
 711年から1492年までと、ほぼ中世の全期間にわたって異教徒との共存と戦いが絶え間なくつづいたスペインからは得るものが多くあります。
 ほんの2ページの雑誌記事で書けることは限られていますので、以下、参考文献からいくつかを挙げておきます。

 また、今回も見田航介さんのイラストに大いに助けられました。ジャケ買いならぬ「イラストが目にとまってページを繰る手が止まる」効果は抜群だと思います。イラストをきっかけに該当ページを開いてくださった方にはぜひ本文もお読み頂ければ幸いです。

異端審問――大国スペインを蝕んだ恐怖支配』トビー・グリーン著/小林朋則訳 中央公論新社
寛容の文化――ムスリム、ユダヤ人、キリスト教徒の中世スペイン』マリア・ロサ・メノカル著/足立孝訳 名古屋大学出版会
イスラーム治下のヨーロッパ』Ch-E・デュフルク著/芝修身・芝紘子訳 藤原書店

Role&Roll Vol.101

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