鞭打苦行のThrasher

翻訳者/ライター/最底辺労働者、待兼音二郎のブログであります

自転車シェアリングについての記事が、ダイヤモンド・オンラインに掲載されました

 勤め人にとって自転車といえば、自宅と最寄り駅の往復で使うのがせいぜい。都心の車列をぬう軽快さは、ツーキニストと俗に呼ばれる、ロードバイクで遠くから通う人だけに許されたぜいたく……などとついつい思ってしまいがちです。

 ところが今世紀に入ってから、欧米各国の都市でサイクルシェア・プログラムが拡大中なんですね。中でも最大規模を誇るのがパリのVelib。2008年早春に新婚旅行で行ったときにも街角のあちこちにステーションがありましたが、利用者登録(有料)をいったんすれば、一回30分以内の利用は無料なので、たいへん便利です。
 しかも、観光地によるあるレンタサイクルと違って、借りた場所に戻る必要もなく、他のステーションに返却することができます。アメリカのワシントンD.C.など、他の都市でもサービスも基本的にはパリのVelibと同様です。

 これ、日本でもひろがれば便利ですよね〜。
 ただ、日本は湿度が高くて雨も多いので、雨ざらしではすぐに自転車がさびさびになってしまって整備費用がかかるという点はありますが、その分犯罪が少ないので盗難対策は軽くて済みそうです。
 また、神戸や長崎など坂の多い町が多いのも日本の特徴ですが、そうした都市でも電動アシストつき自転車でのサービスの可能性など、いろいろ夢は広がりますね。

 出張者や旅行者が利用するなら、ライバルになるのは地下鉄の一日乗車券だと思って、それとの価格競争が課題になるという切り口で記事にしました。

自転車シェアリング・サービスが、欧米の主要都市で拡大中――今注目の都市内交通インフラを実現するテクノロジー