鞭打苦行のThrasher

翻訳者/ライター/最底辺労働者、待兼音二郎のブログであります

戦鎚傭兵団の中世“非”幻想事典第11回が、Role&Roll Vol.97に掲載されました

 表題の記事がR&R誌2012年10月発売号に掲載されました。
 今回のテーマは警察組織でして、近代警察が成立する以前のあれこれについて書いております。
 中世と警察組織というくくりで資料を探そうとしてもなかなか見つからず、途方に暮れたのですが、岡和田晃さんがズバリの資料を探してくださり、おかげでどうにか書き上げることができました。
 また、ウォーハンマーRPGの「街道巡視員」のような公道/街道警察については紙幅が足りずに書き切れなかったのですが、そこは見田航介さんがイラストでばっちりまとめてくださいました。

 蛇の道は蛇というか、盗っ人を捕らえるには元盗っ人を取り締まる側が雇うのが効率的ということがやっぱりあったみたいで興味深いです。また、日本の江戸の話になりますが、南北の町奉行所は人口に対してきわめて小さな組織で、正規の人員だけではとても手が足りないので同心が自腹で岡っ引きを雇い、その中に元犯罪者が多かったというのも興味深かったです。