詩集『タエ・恩寵の道行』をご恵贈いただきました
多忙にかまけて報告が遅くなりましたが、林美脉子(はやしみおこ)さんによる表題の詩集をご恵贈いただきました。
書誌情報については、版元である書肆山田の以下のページをご覧ください。
ぱっと開いて目に飛び込んできた詩句にはっと心を奪われました。
液晶の奥から出られないかりそめのボディ
虚構する世界のプラズマ姿態が
儚く唄い腰をふり
未踏のワームホールに消えていく
SF-TRPG『エクリプス・フェイズ』では魂(¥¥るび:エゴ)と義体(¥¥るび:モーフ)の分離によるアイデンティティ・クライシスが大きなテーマのひとつになっていますが、まさしくその問題意識に矢を突きたてる、どストライクな言葉の棘ですね。
帯と栞文を、文芸評論家・岡和田晃さんが書かれています!
林美脉子第8詩集『タエ、恩寵の道行』(書肆山田)の見本が届きました。拙著と同じ、5月15日の発売。帯と栞文は、岡和田晃が担当しております。俗に魔術的観念詩、ジェンダーSF詩などとも言われますが、強度と凄みはいっそう増しています。そうそう似た作品は思いつかない。ご自分の目で確認を。 pic.twitter.com/ojdFFhDjHw
— 岡和田晃_新刊SF・幻想文学・ゲーム論集 (@orionaveugle) 2017年5月13日