鞭打苦行のThrasher

翻訳者/ライター/最底辺労働者、待兼音二郎のブログであります

詩集『タエ・恩寵の道行』をご恵贈いただきました

多忙にかまけて報告が遅くなりましたが、林美脉子(はやしみおこ)さんによる表題の詩集をご恵贈いただきました。
書誌情報については、版元である書肆山田の以下のページをご覧ください。

タエ・恩寵の道行

ぱっと開いて目に飛び込んできた詩句にはっと心を奪われました。

液晶の奥から出られないかりそめのボディ
虚構する世界のプラズマ姿態が
儚く唄い腰をふり
未踏のワームホールに消えていく

SF-TRPG『エクリプス・フェイズ』では魂(¥¥るび:エゴ)と義体(¥¥るび:モーフ)の分離によるアイデンティティ・クライシスが大きなテーマのひとつになっていますが、まさしくその問題意識に矢を突きたてる、どストライクな言葉の棘ですね。

帯と栞文を、文芸評論家・岡和田晃さんが書かれています!