鞭打苦行のThrasher

翻訳者/ライター/最底辺労働者、待兼音二郎のブログであります

『バック・トゥ・ザ・フューチャー Part2』のスニーカーがついに実現、などについての翻訳記事がGQ Japanに掲載されました

 この週末に発売になったGQ Japan 2017年2月号の特集は「人間復興! デザインを着る・住む・楽しむ」で、モノの消費に価値を見いだすバブルを引きずった価値観から、モノをめぐる経験を楽しみ、共有するという新たな価値観の核となる衣食住の「デザイン」に着目した9つほどの記事が並んでいます。
 そのなかで、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー Part2』(1989年)に出てくる2015年のスニーカーをついに実現した「Nike HyperAdapt 1.0」の開発秘話の翻訳を担当しました。この原文はよくまとまっていた面白いストーリーで、日本語版の紙幅に収めるための苦労はありましたが、「ALWAYS LISTEN TO THE VOICE OF THE ATHLETE.(いつでもアスリートの声に耳を澄ませていよう)」という社是にも込められているナイキの社風も伝わる記事になっているかと思います。
 ちなみにこの記事のためにDVDをレンタルして観たのですが、いやあ、今までまともに観たことがなくて人生を損していたと痛感しました。親子の愛情に、コミカルでテンポのよい展開と、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズは本当にすばらしいですね。このPart2ではマイケル・J・フォックス演じるマーティ・マクフライは科学者ドクの運転するデロリアンで一世代後の2015年に飛んで、まだ見ぬ息子を窮地から救おうとするのですが、空飛ぶ自動車やホバーボードなどの近未来のガジェットに混じって出てくるのが、足を入れると自動的にひもが締まるハイカットのスニーカー、Nike Magです。それにびっくりしたマイケル・J・フォックスが発するセリフは“Power laces! All right.”と聞き取れたのですが、聞き間違えているかもしれません。

 さてその他にも、「世界のコンデナストから選り抜き10本」というサブ特集があって、多くの翻訳記事が並び、今回はいつも異常に読み応えのある号となっています。骸骨とスカルをモチーフにした絵を描き続けるロサンゼルスの現代アーティスト、ウェス・ラングの記事は特に読み応えがありましたね。
 ここで自分は2016年夏に閉店したニューヨークの「ザ・フォーシーズンズ」レストランの記事や、サンディエゴの冷凍動物園についての記事を担当しました。