歩行者天国なみの街歩き環境を低予算で実現! 大分県豊後高田市「昭和の町」についての記事が、ダイヤモンド・オンラインに掲載されました
歩行者天国っていいですよね。クルマじゃなくて歩行者が主役。それだけでもうお祭り気分に。
地下街やアーケード街も、歩行者が開放感を味わえる点でよく似ています。しかし問題は、どちらも金がかかること。おまけにアーケード街は、賑わっていれば華やかですが、寂れると天蓋がある分だけシャッター通りの薄暗い雰囲気が余計に強調されて逆効果に……ということも。
そのため、昭和40年代につくったアーケード街の天蓋をわざわざ撤去する例もいまや珍しくありません。
いっぽう、地方の中小都市で目立つのが、江戸時代から昭和初期にかけての雰囲気を残す街並みがせっかくありながら、ひっきりなしに行き交うクルマのせいでそれが台無しになっている例です。自分の地元では岐阜県の郡上八幡なんかがまさしくそれです。あと、東海道二川宿なんかもそうですね。せっかく本陣資料館があるのに。
このように、地方のクルマ社会のなかで歩行者が主役の街並みを保つのは難しいことなのですが、その成功例として大分県豊後高田市の「昭和の町」商店街を取り上げました。
ちなみに記事では紙幅の問題から触れなかったのですが、昔ながらの路地というのも歩車分離の観点からはまさしく絶好のインフラですね。路地というと大阪の法善寺横丁や東京の神楽坂など都会のものという印象がありますが、全国津々浦々の漁師町もまた、クルマの通行が不可能な路地の宝庫ですので、これもうまく生かせば大化けする予感があります。