鞭打苦行のThrasher

翻訳者/ライター/最底辺労働者、待兼音二郎のブログであります

戦鎚傭兵団の中世“非”幻想事典第34回がRole&Roll Vol.143に掲載されています

 フィクションの鏡を踏み跨いで現実中世の風俗や文化を紹介する連載。その第34回が、Role&Roll誌最新号に掲載されています。
 今回は岡和田晃さんの筆で、「魔王は巨人? ただの人間?――中世の巨人・妖精伝承」です。

 いかなる表現活動においても、視点の当て方や、比較対象の取り合わせの妙といったものが作品の力となり、じつは身近にありながらも気づかずに見過ごしていたものを読者の眼前に浮かび上がらせる効果を持つのだと自分は考えるのですが、その点でも今回の記事は岡和田さんならではの着想の非凡さが光るものとなっています。

 巨人と妖精。それを結びつけるという発想はなかなか出てこないですよね。

 そして今回も、見田航介さんのイラストが内容を補完し、美食を盛り立てるテーブルコーディネート、進物の価値を高める螺鈿細工の漆箱のような効果をふんだんに発揮しています。いや〜惚れ惚れしますね。

Role&Roll Vol.143

Role&Roll Vol.143