鞭打苦行のThrasher

翻訳者/ライター/最底辺労働者、待兼音二郎のブログであります

「職住近接」「企業子宝率」についての記事が、ダイヤモンド・オンラインに掲載されました

 インターネットが企業活動の窓口として、そしてメディアの一形式として普及定着したゼロ年代の前半くらいには、「ネットとパソコンがあれば海辺のリゾートで仕事をすることもできる」などということがよく語られていました。そしてわたくし、無宿人関宿(自称)も、初の単独訳書に取り組んでいた2006年夏には海辺に1週間泊まり込んで缶詰というのをやってみました(まあ三重県の冷房もない民宿だったわけですが……)。
 ところが今、起きているのは正反対のことです。テック企業はますますシリコンバレーに集中し、ヤフーのマリッサ・メイヤーCEOは在宅勤務の禁止令を出しました。そして日本でも、ITベンチャーは渋谷に固まっており、クラウンソーシング大手「ランサー」は鎌倉でさえ遠くて不利だからと渋谷に移転しました。

「職住近接」ということがよく言われますが、会社と会社がすぐ近くに固まっていることのメリットはおそらくそれ以上に大きく、今回それを「職職近接」という言葉で表現してみました。

 いっぽうで、『日経ビジネス』2015年3月9日号が「東京では1人しか産めない!」と表現した子育て環境の過酷さもあり、同記事にならって北陸と首都圏の違いについても考察してみました。

 掲載時にタイトルが変更になりましたが、もともとのタイトルは「もしも“渋谷系ベンチャー”が福井県に引っ越せば、夢の未来は実現するのか? 「職住近接」と「企業子宝率」の理想と現実」でした……。

首都圏の大企業が少子化を促進している!?