Role&Roll Vol.100所収のゲームノベル「タダ乗り師ホーボーの攻防」を堪能しました
R&Rにまたゲームノベルがつきましたね。今回はあのフーゴ・ハルさんの作で、冒険の舞台がダンジョンや古屋敷ではなく列車というのが大きな特徴です。
列車ですのでとうぜん縦長です。また、正規の乗客ではなく「ただ乗り」ですので、たまたま開いていた二両目のドアからもぐり込むことを強いられます。それに、列車といっても迷宮世界を走るモノですから、整然と客室が並んでいるわけではありません。通路が迷路のようになっていたり、壁で完全にふさがれていたりと、いろいろな仕組みがあります。また、客車同士の連結部分にもテレポート装置が仕込まれていて、物理的につながった隣の車両に移動できるとは限りません。そんな、いかにもフーゴさんらしいギミックが全編に散りばめられた作品です。
戦闘も、累積ダメージが3点になれば「14」へ飛ばされるというシンプルなもので、鉛筆やサイコロを用意しなくてもプレイできます。寝っ転がってプレイできるこのシンプルさがすばらしいです。また、列車の上面図も用意されているので、マッピングの必要もほぼありません。
この作品、迷宮キングダム短篇ゲームブックとなっていて、舞台は同ゲームの百万迷宮世界に設定されています。となると、同じ世界設定の『虹河の大冒険』や『モービィ・リップからの脱出』もやってみたくなりますね。
また、タダ乗り師ホーボーにはどうやら元ネタがあるらしくて、その映画のレビューがこのブログ記事にあったのでリンクしておきます。
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