鞭打苦行のThrasher

翻訳者/ライター/最底辺労働者、待兼音二郎のブログであります

単車で夜の東海道を突っ走り、道の駅で野宿しました

 10月末になりますが、首都圏から愛知まで単車で下道をひたすら走り、とちゅう道の駅でテントなしの野宿に挑戦しました。
 例の週末高速ETC割引というやつ、我が家でも高い金を出して車には装置を取り付けたのですが、その割引が単車には適用されないのが痛いところです。もっとも、250ccオフ車で延々高速を走っても風圧がうざいだけですので、ETC割引がないことを大義名分に堂々と一般道を走り通せることを感謝すべきなのかもしれません。
 深夜営業のラーメン屋やドライブインを横目に、トラックのテールランプを追って走りつづけるのって、なんか快感なんですよね。ニーグリップを弛めてぼうっと無心で走りつづけているうちに、ふと忘れていた昔の記憶が甦ってきたりします。
 で、東京〜名古屋間最強の休息スポットは「ドライブイン東海道」です。静清バイパス静岡市街地をスルーし、安倍川を渡って山間部に入ってすぐくらいで、そのいい感じにひなびたネオンライトが見えてきます。
 すいません、これは昼間の写真ですし、しかもめちゃくちゃピンボケなのですが……。
 ここの食事メニューがめちゃくちゃうまいんですよね。まあ夜中に延々走ってくればなんだってうまく思えるのかもしれませんが。
 これは350円の豚汁です。無料サービスのお茶は紙コップでもプラ製の湯飲みでもなく、ワンカップの空き瓶で飲むのがここの流儀です。これがまたお茶所静岡だけあってめちゃめちゃうまい!
 ドライブインの中には定番のスロットマシーンコーナーの他にビールや日本酒の自動販売機もあって、駐車場にトラックを止めたドライバーの方々がプシュっと飲んでおられます。ああ、うらやましい。さすがに単車ではそうするわけにもいかず、ショーケースに並んだいか焼きに黒はんぺん、キュウリの浅漬けを買い込み、自販機のスーパードライを1本だけ買ってまた単車にまたがりました。

 で、道の駅掛川に着いたのが深夜零時半くらいでしょうか。駐車場の外れの芝生帯に勝手ながら寝袋を敷かせていただきました。
 まださほど寒くない時期であり、せっかくですのでテントを張らずに寝袋だけでの野宿というのをやってみました。
 これは翌朝の写真ですが、芝生にレジャーシートとウレタンマットを敷いた上に寝袋を広げました。夜露と人目を避けるために、ツーリングテントのフライシートのみをかけています。荷くくり用のゴム紐を洗濯紐のようにかけたうえで、そこにフライシートをかぶせただけです。
 この道の駅も仮眠に利用するトラックドライバーの方が多いらしく、コンビニにビールが売っていて助かりました。最高にうまかったです。
 夜半に風が出てきていささか冷えましたが、そのおかげで結露もなく、さわやかな朝を迎えることができました。宿泊施設でないところに勝手に野宿したわけで、芝生にダメージも与えてしまったかと思います。それは申し訳のないことです。罪滅ぼしに、駐車場に落ちていたゴミを拾ってゴミ箱に入れました。